私の子育て日記 夫編

前回の続きを書こうと思っていたのですが、ちょっと大変な事が起こりました。

 

主人とはね、恥ずかしながら、あまりうまく行ってなくて、前にブログにも書いたのですが・・・。

 

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でね、大変な事なんですが・・・

 

13日の夜、急に夫が吐いて、てっきり胃腸風邪だと思っていました。

 

次の日も苦しそうだったので、会社を休んで病院にいって、胃腸風邪の薬をもらって飲んでいましたがいっこうに良くなりませんでした。

 

その次の日も休んで、病院で血液検査をしたのですが、異常はありませんでした。ただ、夫は、背中が痛いって言ってて、食事も13日に吐いて以来、ほとんど取れませんでした。

 

「脳の検査をしましょう。」と先生に言われましたが、そもそも行った病院は、小さな個人でやってる病院で、検査が出来ないので、脳の検査の出来る病院に、紹介状を書いてもらおうとしましたが、土曜日で予約がいっぱいで、予約が取れませんでした。

 

背中が痛いので、日曜日に近くに針治療に行ったのですが、「余計悪くなった。」なんて言ってました。家の近所だったのですが、背中が痛すぎて、病院のスリッパのまま帰って来たらしく、たまたま私はその日出かけていたのですが、帰ったら玄関にスリッパがあるので、「パパったら・・・」なんて思ってたんですよ。

 

で、次の月曜日、かかりつけの個人病院にお願いして、脳の検査をしてくれる病院の予約を取ってもらいました。18日のことでした。

 

脳の検査をしたら、「夕方、早めに個人病院に行って下さい。」と言われたのですが、私は、軽い脳梗塞で、薬を飲めば治るでしょ。ぐらいに思っていたのですが、個人病院に行くと、「今から紹介状を書きますので、すぐ大きい病院の救急外来に行って下さい。」って言われたんです。

 

でもね、あんまりたいそうな事とは、その時も思ってなかったんですよ。だって、普通にしゃべってたし、しんどそうだったけど自分で歩いていたんですよ。

 

でもね、大きい病院の救急外来に行って、研修医の先生に診てもらって、「肉が好きなんですよね~」なんて主人が言って、先生が「おいしいですもんね~」なんて、最初はお話ししてたんだけど、脳の画像を見たら、その先生が突然、アワアワし始めて、奥へ走ってったんですよ。

 

って言うか、この状態で意識があるのにびっくりされました。

 

でね、もうあんまり覚えてないんだけど、検査してすぐに手術をすることになっちゃったんです。(*'▽')

 

診断は、くも膜下出血でした。(;_:)血管にこぶが出来てて、すでに破れた所があって。また破れたら大変な事になるって言われました。くも膜下出血って、発症した人の3分の1は亡くなって、3分の1は障害が残って、元の生活に戻れるのは、発症した人の3分の1なんだそうです。

 

私は、まさか、さっきまでしゃべってた主人が、そんな大変な病気だったなんて思ってもみませんでした。

 

手術って言っても、ちょいちょいで済むものだと思ってたら、先生が「お子さんも呼んだ方がいいです。」なんて言うから、やっと、これはえらいことになったと思い始めたのです。

 

うちの夫は、ついさっきまで「肉が好きです。(#^.^#)」なんて言ってたんですよ。

 

あんまりもう思い出せないんですけど、

 

どうしよう・・・パパが死んじゃったらどうしよう・・・って思い始めました。

 

個人病院が4時からだったので、1番に行って、そこから手術をした病院まで30分ほどで行けるのですが、手術が終わって、まだ麻酔が効いて眠ってる主人を見たのは、次の日の12時を回っていました。

 

前にも書いたのですが、夫は来年から海外に単身赴任をする予定でした。夫と気まずくなるたびに、「もう少しで海外に行くんだから、それまでの我慢だわ。」なんて思っていたのですが、その時には、

 

どうしよう。パパが死んじゃったらどうしよう。せめて命だけでも助かって欲しい。生きていて欲しい。って気持ちに変わっていったのでした。

 

手術するにあたって、夫がそれまで着ていたものを渡されました。夫は、冬になるといつもぼろっちいフリースを着てるんですよ。私は、内心ではもう捨ててくれないかなって思っていて、提案もしたんだけど、「これがあったかいんだよ。」って言って、捨てる事を同意してくれないのです。隠してしまっていても、どこかから探し出して、もう裾がほどけているフリースをまた着ていたのです。それを見た時に、

「ごめんね。そんなに気に入ってるなら、私が直せば良かったね。」って思いました。

 

診察券を戻そうとして、夫の財布を開けたのだけど、私、夫の財布も携帯も見たことが無かったのですが、5000円ぐらいしか入ってなくて、財布もぼろっちくて、「ごめんね。」って思いました。

 

私は専業主婦なので、夫にお小遣いもそんなにたくさん渡してなくて、夫はこんなぼろっちい財布しか持ってなくて、家族のために一生懸命働いてくれて、お給料全部嫁に渡してくれて、それなのにまだ「もっと稼いできてよ。」なんてひどい事言ってたなって反省しました。

 

夫にごめんねって気持ちと、命だけは助かって欲しい、あやまりたいって思いました。

 

それでね、病院を出る時に気づいたんだけど、びっくりなんですけど、12月19日は夫との25回目の結婚記念日だったのです。

 

25年前、夫と、ただ、くだらない話をして笑っているのが楽しくて、何にもいらないから、この人と一緒にいたいと思って、2Kのアパートで結婚生活を始めたのに、25年の間に、ずいぶん私は変わってしまったなって思いました。

 

で、25年たって、やっぱり、もう何にもいらないから、夫の命だけは助かって欲しいと思いました。

 

夫がいるから、今の3人の子供との幸せな生活が出来ているのに、だんだんそれを忘れて、自分一人でやってきたみたいな気持ちになっちゃってたなって思ったのです。

 

ギリギリになって初めて、一番大切だったものに気づけました。

 

次の日の夕方に、やっと夫は意識を取り戻しました。意識が戻るまで、「そうだ!もしパパが植物人間になったら、わたしが家で一生面倒見よう。」なんて謎の妄想もしました。

 

集中治療室にいるので、面会は出来なかったのですが、看護師さんづてに「心配するな。」と伝言がありました。

 

これには、家族全員ツッコミどころ満載でした。その状態で、心配するなはないですよね。

 

おととい、先生に状況をお聞きした時に、少しだけ会わせてもらえました。会話も出来て、手足の麻痺もありませんでした。ただ、術後は脳梗塞のリスクがあるらしく、まだ安心は出来ません。

 

でも、何とか生きてさえいてくれれば、いいや。これから結婚50周年までの、折り返し地点で、最初の、いてくれればいいってスタートに戻って、結婚生活を送って行こうと思いました。

 

今日はクリスマスイブですね。お子様のいらっしゃるご家庭は、今、とっても忙しいかもしれませんね。数日前から、佐野元春の”聖なる夜に口笛吹いて”が、私の頭の中を、何故かぐるぐるしてるんです。(年ばれちゃう。(#^.^#))

 

もしかしたら、どんな状態であっても、ここにいてくれるって事が、一番素敵なことかもしれませんね。すったもんだあっても、一緒にいられるって、幸せだったのかもしれません。私は大事なプレゼントもらえたのかもしれませんね。

 

最後まで読んで下さりありがとうございました。

 

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ステキなクリスマスイブをお過ごしください。🎄