私の子育て日記 鳥さんの子育て

数日前、買い物に行こうとしたら、隣の家の前で、高校生ぐらいのぼくちゃんが困っている様子でした。「どうしたの?」って声をかけたら、よく見ると歩道の真ん中で、鳥のひながマスクの上に乗せられていました。

 

回りに鳥の巣はありそうに見えませんでした。その子はひなを心配して困っているようでした。10分ほど、「困ったね、どうしようね」って二人で途方に暮れていたのですが、仕方ないと思い、「おばさんが連れてかえるわ」と言ってしまいました。本当は良くないのは知っていましたが、さすがに歩道の真ん中では、人に踏んづけられてしまうかもしれない。それに、このぼくちゃんは、このままではきっと家に帰らないだろうと思ったのです。

 

実は私、生き物がちょっと苦手で、とくに、なんと一番苦手な生き物は鳥なんです。(*'▽')鳩がいたらにげる、カラスがいたら避ける、鶏は直視できない、なのです。( ;∀;)なので、さわれない。ぼくちゃんに「この鳥触れる?」って聞いたら、「触れるけど、鳥インフルが怖いから、素手では・・・」と言われたので、家に帰ってビニール手袋と箱を持って行って、ぼくちゃんに鳥を箱に入れるようお願いして、持って帰ってきました。確かに鳥インフルは怖いので、家の外に取り合えず置きました。

 

ネットで調べたら、寒いのが良くないとあったので、家にあった使い捨てカイロを鳥にあたるようにしてやりました。そうこうしている間に、娘が仕事から帰ってきました。

 

私は、とりあえず何か食べさせないとと思い、ホームセンターに車を走らせ、虫の缶詰とピンセットと虫かごを買ってきました。娘に手伝ってもらって、虫をピンセットで食べさせようとするんだけど、食べないんです。もしかして、ちびっこ過ぎて虫を食べるほどではないのかもと思い、もう一度ホームセンターに行って、実は、もっと小さい子はどろどろのえさを食べるとお店の人が言っていたので、それを買いにいこうとしましたが、ホームセンターはもう閉まっていました。

 

私としては、飼うつもりはなく、ちょっと元気になったら放してやるつもりだったので、虫しか飼わなかったのです。でも、帰り道に、虫食べるぐらいの鳥ならそんなに神経質にならなくていいじゃんと思い、ネットで卵白をやったと書いてあったので、卵白に少し小麦粉を混ぜてとろっとさせて、オリジナル餌をつくりました。やろうとするとすぐに裏向きになってしまうので、キッチンペーパーで囲って、お顔が上を向くようにしました。でも、なんだか元気がなかったのです。(T_T)

 

そしたら娘がいきなりドライヤーを持ってきて、遠くから鳥に暖かい風を送りました。そしたら、元気になったのです。(^-^)寒かったみたい。元気にピーピー鳴きだして、ちょっと難しかったけど、オリジナル餌も大分食べてくれました。

 

良かった良かった。今日はちょっと冷えるから、虫かごの下にカイロを置いて、玄関に一晩おいて様子をみようということになりました。

 

でもね・・・そのあとネットで調べたら、これは本当に良くなかった事を知りました。鳥のヒナは、巣立ちの時に一人で生きていく練習をするのに、親は遠くから見てて、必要なら手を貸す(手?足?)けど、そっとしておく期間があるそうです。その時に人間が手を出したら、それは親鳥にとっては誘拐なんだそうです。

 

え”?私、誘拐犯?( *´艸`)

 

ネットによると、ちゃんと親鳥が見守っているから、もといたところに戻さないといけないとありました。幸いにも鳥インフルが怖くて、何かする時は手袋をしていたので、人間の匂いはついてないと思い、後ろ髪をひかれつつ、もといた所よりちょっと安全な所にカイロを敷いて、さっき餌をやった時にキッチンペーパーにこぼしてしまった餌をチューチューしてたので、キッチンペーパーの囲いに乗せて戻しに行きました。

 

神さま、仏さま、アラーの神にもピーちゃんが(ピーピー鳴いていたので、ピーちゃんと名付けた。イージーだけど(#^.^#))無事でありますようにって祈りました。

 

次の日の朝、ピーちゃんを見に行くと、ちゃんと生きていました。(^^)v

 

神さまありがとう!(^'^)

 

ピーちゃんの生命力に感動しました。それに、お隣は畑をはさんでお隣なのですが、ピーちゃんの母ちゃんらしき鳥が、お隣の畑のみかんの木にとまっていたので、やっぱりそうだったのかと思いました。

 

その日は暖かい日だったので、安心していましたが、昼頃見に行くとまだ、元気にピーピー鳴いていていました。

 

でもね、その日ちょっとボランティアに行ったのですが、夕方帰ってきたら、ピーちゃんは、また誰かに保護(誘拐?)されていたのです!!キッチンペーパーごといなくなっていて、下のカイロは放置してあったのです。もし死んじゃっててお隣の人が片づけたなら、カイロもかたづけるでしょ。でもカイロはあったので、また誰か心優しい人が保護という名の誘拐をしてしまいました。( ;∀;)

 

ピーちゃんを保護した時にも、そのぼくちゃんの前にも誰かが気にしてくれていたようで、これ、きっと誰かのお母さんが作ったやつだよねって思われる、ラップに包まれた手作りのおにぎりがあったり、誰かが飲ませようと思ったのか、ペットボトルのふたにお水が入ってたり、小さな命を守ろうとしてる人が、たくさんいるんだなっってわかってほっこりしました。それが、3日前のことなのですが、昨日おとといと雨が降って気温も下がっていたので、私は内心ほっとしていました。

 

実はこのほっこり話で、ブログを終わらせる予定でした。

 

でも、続きがあるのです。

 

今朝、庭でピーちゃんの泣き声を聞きました。あれ?ピーちゃんもう大きくなった?と思い庭を見ると、あの母ちゃん鳥がいたのです。ピーちゃんと同じ泣き声同じ鳴き方で、私にはピーちゃんを探しているように見えました。

 

やっぱり母ちゃん、ちゃんと見てたんだ!まさしく親という漢字の通り、木の上から見守っていたのですね。

 

ただ、何が正解なのかは私にはわかりません。昨日おととい寒かったから、もしかしてあのままにしてたら、ピーちゃんは生きていられなかったかもしれません。

 

生き物の世界の親離れ子離れは、厳しいものなんだなって思いました。

 

娘が小学校1年生の時に、先生に”10歳までは膝の上”と教えて頂き、子育ての勉強でも”つ”のつく年(9つ)までは、お母さんの愛情をたくさんかけてあげましょうと教えてもらいました。

 

人間はたくさん愛情をかけてもらうから、生き物にやさしくできるのかな、と思いました。

 

生き物が生きやすい環境を作るのも、人間がしなければならないことなのかな、私には何が出来るのかな・・・と思いました。

 

あ、とりあえずもう二度と鳥さんの誘拐はしません。(#^.^#)