私の子育て日記 息子の涙

現在、受験生の高3の息子がいます。

 

上のお姉ちゃん達と違って、息子は楽しんで子育てしよう。ただただ愛でようと、子育てしました。失敗だらけの子育てでしたが、息子は高校3年生になり、受験勉強に励んでいます。

 

前にも書いたのですが、息子は小学校の時にピアノを習えば、「大丈夫、怒られない程度には練習した!」って自信満々でピアノに行き、そりゃあそうだけど、先生にたくさん注意を受けて、意気消沈して帰って来る、小学校の時には、授業で作った凧があまりにも飛び過ぎて電線にひっかかり、電力会社を呼ぶ、なんて逸話を残した息子なのです。

 

中学受験を失敗し、高校受験も5校受けた中の、第4と第5希望しか受からなかったのに、なぜか高校生になったら、「僕、勉強を頑張る。部活はやらない。」って自分で宣言して、それならって事で、数学が得意なので、数学だけは大手の塾に通って、勉強に頑張っていました。

 

高3になって、春に遠足があったのですが、「休みたい。勉強したい。」って言ったのですが、それはどうなのよって思い、お姉ちゃんに説得してもらい、遠足に行ったと思っていたら、勝手にお休みして、塾の自習室で勉強をしていたのが、あとから発覚しました。(≧∇≦)

 

まあね、仕方ない所もあるんですよ。息子の高校は、進学する子は多いけど、ほとんどが推薦で地元の大学に行ったり、あとは専門学校に行く子もいるくらいの所で、息子みたいに、がっつり受験する子は少数派なので、カリキュラムもそういう風に出来ているみたいなので、学校の勉強だけではあせる気持ちもわかるのです。

 

そもそも高校は義務教育ではないので、生徒のレベルに合わせた教科書が使われているのです。長女の学校は進学校だったのですが、普通科とは別に音楽科があって、普通科と同じテキストを使っても、音楽科は半分までしか勉強しないって聞いていました。

 

息子の学校も、生徒に合わせて授業をしているので、受験して進学する子は、もうちょっと勉強しないと厳しいのです。

 

昨日、来年入学する生徒のための学校見学会があったのですが、その前から息子は、「休みたい。休んで勉強したい。」って言ってたのです。

 

聞けば、1,2時間目は授業で、3時間目はお掃除をするとのことだったのですが、私は、勉強は休んでも、掃除を休むのはいかがなものかと思い、ちゃんと行くように伝えましたが、息子は聞きませんでした。「じゃあ、パパに聞いて、いいって言ったらいいよ。」って、久しぶりに夫の出番を作りました。息子が産まれた頃、夫はとても仕事が忙しく、息子とはあまり接点がありませんでした。なので、私は「パパはホントは怒ったらものすごく怖いんだよ。(ホントは私の方が怖いけど。)パパはすごいんだよ。ちゃんとパパの言う事を聞かないと、いけないんだよ。」って、夫を勝手に神格化して息子に伝えていた事もあってか、息子にとって夫は、一目置く人になっているのです。(長女と次女はちがいますけどね。(#^.^#))

 

その日の朝、息子は夫と話をしました。夫も学校に行った方がいいと言ったのですが、ぐずぐずしていたら、学校の始まる時間に間に合わない時間になってしまいました。夫が学校に電話をして、遅れるけど行く事を学校に伝えました。

 

たまたまその日は、夫とちょっと離れた午前中しか開店してないお魚やさんに行く約束をしていて、息子は自転車で学校に行くと言ったので、「じゃあ学校に行くのよ。」って息子に言って、主人とお魚屋さんに行きました。

 

お魚屋さんから帰ってきたら、家に息子の自転車があるのです!!玄関に入ったら、息子が玄関に座って、泣いていました。まだ学校に行ってなかったのです。

 

よくよく息子の話を聞くと、ちょっと前に受けた模試が出来てなくて、落ち込んでいるようでした。夏休みに入ってから、一日も休まず、お弁当を持って塾の自習室に通って勉強をしていて、2学期に入っても、学校から帰ったら何かちょっと食べて、塾の自習室に通っていたのですが、それでもなかなか結果にならないので、ちょっとしょげちゃったみたいです。

 

でもね、かあちゃんは思ったのです。

 

これは息子にとって進歩なのではないかと。

 

今まで息子は、泣くぐらい真剣になる事って無かったのです。ピアノのコンクールだって、せっかく先生に声をかけてもらったのに、適当に練習して、当日ミスして・・・サッカーも上手だったんですよ。でも、試合中に「だる~」って不真面目にやってて、夫に怒られて本気出したら、大活躍したのです。高校受験も、なんと本命の試験の前日に友達とマックでおしゃべりしてて、不合格で、結局今の高校に行ったのですが、「ここが良かったんだよ~。」って悔しがることも一切ありませんでした。本気出せば出来るのに、今までやって来なかったのです。

 

やっとやっと今回初めて、真剣になったのです。

 

ただ、泣いたから学校に行かないで済むってのは、良くないですよね。

 

で、主人と説得したら、息子は顔を洗って、夫に送ってもらって学校に行きました。

 

午後からは塾があったので、いつもは電車で行くのですが、その日は私が車で送って行きました。ちょっと息子とお話ししたかったし、頑張ってる息子にやってあげられることって、これぐらいしかないからです。

 

でも、途中まで息子はしゃべらず、車の中で塾の予習をしていました。

 

途中からぽつりぽつりと話したのですが、「お母さんが○○大学(息子の第1希望)じゃなくて、違う所でもいいんじゃない?って言ったのが嫌だった。」と言われました。前も、耳の調子が悪くなって、病院に行ったら、「お母さんが受験の事で口を出すのが嫌だったから、耳が痛くなった。」って言われたんです。(*'▽')

 

なんかさ、多分、誰かのせいにしたくて、一番言いやすい私に言ってるんだなって思いました。お母さんには甘えているのかなって思いました。ま、いくらでも悪者になってあげるからいいんだけどさ。そうだったのね。ごめんねって言いました。

 

息子が泣いたのを見るのは、もう何十年ぶりだと思います。高校生って、体は大きくなってるけど、まだまだお子ちゃまだったんですね。大学受験のプレッシャーで、結構メンタルに来てるのかもしれないですね。

 

息子を送った帰りに、小学生の男の子とお母さんが、手をつないで歩いてるのを見ました。息子が小さい頃、私と息子も手をつないで歩いたのを思い出しました。

 

息子がかわいくてかわいくて、どうしようもなく大好きだったことを思い出しました。

(どこのお母様もそうだと思いますが。)

 

子供って、少しづつ少しづつ大人の階段昇ってるんですね。渦中にいる時は、エスカレーターかエレベーターで、さっさと昇って欲しかったけど、今、階段の上から見ると、その一つ一つの経験が、思い出が、かあちゃんの宝になっているのに気づきました。一緒に泣いたり、笑ったり、心配したり、怒ったり・・・それが何物にも変えがたい、お金では買えない大切な宝になっていることに気づきました。

 

こういう気持ちになれて良かった。息子が私の子供として産まれてきてくれて、ありがとうって思いました。

 

所で、お魚屋さんの話しですが、結構安くて有名なお魚やさんなのですが、ブリだと思って買ったら、正確にはワラサでした。(*'▽')

 

ブリって出世魚なのですが、全長が80センチになるとブリで、その前は地方によるのですが、私の住んでいる所ではワラサって呼ぶそうです。70センチだったので、ワラサですね。食べたら、ブリよりアブラが乗っていない感じでした。

 

息子もいつかブリになる日が来るんでしょうかね。それまで、私の大切なワラサ君と、楽しみながら、一緒に、大人の階段登ろうと思いました。

 

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