私の子育て日記 息子編➂

3人目の子供である息子を、”めでる”を目標に子育てしましたが、途中で「これでいいのか?」と疑問がめばえ、中学受験を決意したのですが、結果は予想通り、不合格でした。(´;ω;`)

 

そもそもね。うちの息子って母に似て、てきとーなんです。(*'▽')

 

幼稚園の年中から中学まで、ピアノを習っていました。私も、息子に次女ほどの思い入れはなかったので仕方ないのですが、ピアノに行く前に、「ちゃんと練習した?」って聞くと、自信を持って、「だいじょうぶ!怒られない程度には練習した!」って明るく返事をするのでした。

 

ん?( ゚Д゚)

 

でしょ。そもそもピアノって、先生に出された宿題を完璧にして行って、まだ足りないところを先生に直してもらって、ってその作業のくりかえしでしょ。行くときに、100%にして行くものだと、次女の時には思っていました。でもね、行くときに80%なんですよね。そんなの先生の前で弾いたら、もっと出来ないに決まってるじゃん。でも、息子は「だいじょうぶ!」ってホントに根拠の無い自信だけはある子でした。"(-""-)"

 

練習は嫌いなのに、なぜか唄って弾ける子で、コンクールにも声をかけてもらったけど、他の女の子たちは家でも必死で練習してるのに、息子はなめくさっていて、当日ミスしたのに、帰りに「もう一回やりたいよ。」ってお幸せな発言をしていました。

 

息子よ。もう一回はないのだよ。

 

受験も、母は、はなから期待していなかったので、合格発表を見て、息子がショックを受けるとかわいそうだと思い、「お母さんがみてくるからね。」って言ったら、「僕も行く」って言いだし、なんとか行かせない方向に話を持って行くのに必死でした。(;^_^A

 

お幸せな子だったのです。

 

でもね、受験して良かったんです。ここで、幼児教室で蓄積していた力が出たのかもしれません。行った塾の先生も、素晴らしい先生方でした。1年間勉強したことで、息子の成績はびっくりするほどアップしました。特に算数は、学校のテストでは毎回100点を取ることが出来ました。って言うか、そもそもそういう子が受験すんじゃないかと突っ込みたくなる話ではありますが、(*'▽')当初の母の目標通り、息子の学力の底上げは出来たような気がします。

 

息子と一緒に毎日勉強して、”怒らない”を目標にしたのですが、最後にやらかしてしまいました。

 

試験2日目の面接で、「ここを受験するのを、お父さんやお母さんに言われて来た人は、手をあげて下さい」と言われ、息子は手をあげたそうです。「ダメじゃん!!もう絶対落ちるわ!」って言ってしまいました。学校の校風が自主自立なのに、ダメじゃないか!と思い、ついつい怒ってしまいました。息子の目から涙があふれ、私はあっ!しまった!と思いました。1年間ぼくちんも頑張ったのに、受からなくて大丈夫って思ってたのに、最後の最後に母ちゃんはやっちまった・・・すぐに、「ごめんごめん。いかんかったね。違うよ違うよ。○○ちゃんは正直賞だよね。そんなの聞かれたら、素直に手をあげるよね。」って必死で息子をなだめました。塾で面接の練習もしてたのに、まさかの質問でした。(;_:)

 

でも、いいことがもう1つあったのです。息子の不合格を知ったお友達が、連名でお手紙をくれて、”頑張ったけど残念だったね。中学に入っても仲良くしようね。”って書いてあり、そのころ息子が好きだったカードゲームのカードが、何枚か入っていました。そんなことしてくれるお友達がいるのかと、ちょっとほっこりしました。

 

残念なことに、その後地元の中学に行き、高校受験を経験するのですが、他でも書いていますが、ま、これは私にも責任はあると思うけど、それも残念な結果となったのでした。でもね、高校に入って「僕は勉強を頑張るから、お姉ちゃん達みたいに部活はしない」と宣言したのです。そこから、ほんとに頑張っています。先日大学のオープンキャンパスに行ったのですが、当初の目標だった国立大学ではなく、その前の週に行った私立大学が気に入ったようでした。ここはほんとに母ちゃんの財布にもやさしく、立地も申し分のない所です。ヽ(^。^)ノ実は、模試ではすでにB判定なのですが、それでも息子は、週末も朝から塾の自習室に行っているのです。長女が「B判定だったら調子乗っちゃいそうだけど、まだ勉強してる○○はえらいね。」って言いました。

 

そうなのです。息子は数々の失敗から学んだのです。

 

中学受験も高校受験も、落ちた時にはへいっちゃらみたいな顔をしていましたが、やっぱりショックだったのかもしれません。でも、この失敗から息子は学んだのではないかと思います。

 

失敗のない、無駄のない人生は素敵だけど、体験してみて、悲しいとか悔しいとか学ぶことって、とっても大切だと思うのです。

 

親って、どうしても子供が失敗しないようにしてあげたくなるでしょ。でもね。親の庇護のもとにあるうちに、失敗して転んで、立ち上がれる子にする方が、大切なのかなって思いました。

 

私もね、第1子の長女の時には出来ませんでした。長女は、優等生のまじめちゃんです。でもね、今年就職して、色んな試練があるみたいです。今って新入社員のメンタルをサポートする、メンターさんっているみたいですね。うちの子の所は、そんな人はいないので、私が娘のメンターです。「今まで箱に入っていたのに、箱から出て社会の荒波にもまれるのは大変なのよ」なんて言ってるけど、聞いてる限り荒波ではなく凪だろう(-_-)と思うのだけど、今まで失敗知らずの長女には、しんどいみたいです。長女の大学時代はコロナ禍だったので、外出にも制限があり、授業もほとんどリモートでした。世の中のニュースでは、大学生は、大学生らしい活動が出来なくて、かわいそうだなんて言われていましたが、長女は「外に出るな、家にいろなんて、陰キャのオタクには願ってもない申し出だわ」と喜び、リビングでゴロンゴロンして、スマホ三昧でした。箱に入りっぱなしだったのは長女本人ですからね。(-_-メ)

 

私立大学のオープンキャンパスから帰って来た息子は「ここに行きたい!」って心から思ったようです。中学も高校も、親の意向で受験を決めて来たけど、今回は違うのです。そういうワクワクする気持ちが、息子の勉強の原動力になっているのかなとも思います。

 

あとね。蛇足かもしれませんが・・・

なんであの息子が、数学が得意になったか、考えて見ました。息子は、幼児教室のお陰だったと言ってます。確かに、サイコロ状のおもちゃを積み上げるパズルだったり、頭を使わないと出来ない教材を使っていました。母ちゃんは、小学校の時の塾と、それから、いつも車に乗ると、たいくつしのぎに、他の車のナンバーを足したり引いたりかけたり割ったりして、10にする計算をよくしていたのが良かったのかなと思います。3人の子供のうち、息子と次女は熱くなって計算していました。今は大きくなったので、あっという間に10にする計算が出来ます。私は、これがよかったのかなとも思うのですが。好きとか楽しいってことが、大事なのかもしれないですね。

 

世の中に、ダメな子なんて一人もいないから、信じて育てて、良かったと思います。だってさ、赤ちゃんって、教えてもらわないのに寝返りするでしょ。それから、はいはいしようとするでしょ。親は、しなさいなんて言わないですよね。みんなひとりひとり向上したい、良くなりたい気持ちって持ってると思うのです。それを信じて伸ばしてやるのが親の役目のような気がします。失敗だらけの子育てだったけど、母も失敗からたくさん学びました。(*^▽^*)でへ。