私の子育て日記 知り合いの話

私の知り合いの話を書こうと思います。本人に許可をもらっています。

 

私の知り合いのお嬢さんなのですが、小学校から知ってて、地頭のいい子で、学校の成績も優秀でした。その子は高校入試の時に、行きたかった高校に行けなかったのですが、第2希望の高校も、優秀じゃなきゃ入れない進学校だったのでした。でも、お嬢さんがある日、「学校を辞めたい」って言いだしました。

 

親は猛反対したのですが、学校に行かなくなり、自分のやりたいことに精を出すようになりました。話し合いは何度もあったそうですが、どちらも平行線で、らちがあきませんでした。後から聞いたので、当時は私は知りませんでしたが、何度もバトルがあったそうです。そりゃそうですよね。親からしたら娘が心配ですもんね。でも、その子のやりたいことは、進学校に行って大学進学を目指すのとは真逆のことでしたので、お嬢さんは一歩も譲りませんでした。

 

結局、その方のお父様(そのお嬢さんのおじい様)が、学校を辞めてもいいけど、せめて高校卒業の資格は無いと、これから生きていくのに困るだろうから、お金を出してあげるから、高校卒業の資格をとれる学校に行きなさい。って事で高校を辞めることにしました。

 

そのあと、その人と一緒にランチする機会がありまして、その店にセーラー服を着ている子がいたのですが、それを見るのがつらかったと言っていました。

 

でもね、そのお嬢さんが、やっぱりおりこうだったからなのか、そのお母さんが持ってる人だったのかわかりませんが、その子はね、やりたいことをしつつ、学校に行きつつコンビニでアルバイトをし始めました。

 

でね、コンビニという社会に出て考えたみたいです。

 

やっぱり大学に行っておいた方がいいのかも。何か資格を持ってるといいかも。って

 

で、もともと頭のいいお嬢さんだったから、それから受験勉強を始めて、保育の資格を取る大学に合格して、今は保育士さんとしてイキイキ働いているのです。

 

これは成功例だし、そもそもそのお嬢さんが前向きな辞め方だったし、おじいさまが保険をかけてくれたのでこうなったのだとは思います。すぐに学校に行きたくないからといって、簡単に辞めさせてもいいとは思いませんが、子供がホントにその気になったら、親が言わなくてもなんでもするのかなって思うのです。

 

9月って、中学校や高校に行きたくない子が多い月なんだそうですね。人それぞれケースは違うと思いますが、こんな人もいるよって事で書きました。

 

そのお母さんに、ブログに書いていいか聞いたら、「あの時は恥ずかしいって思ってたんですよね。でも、今は学校に行けない人なんて、たくさんいるもんね。」って快諾してくれました。

 

過ぎてしまったから、笑って言えることなのかもしれません。渦中にいて苦しんでいるご家族の事を考えたら、軽々しくこれが正解だとは言えませんが。